デジタル遺品の整理帳

故人のメルカリの売上金と出品はどうなるか 相続の問い合わせと書類、退会前の注意

内容の確認日: 2026年11月3日

メルカリの公式ヘルプには、アカウントの名義人が亡くなったとき、売上金・メルペイ残高・有償ポイントの返金または払戻しを求める権利が、相続の対象になると書かれています。請求は、第1順位の相続人が、自分のメルカリアカウントから問い合わせて行います。

一方、出品中の商品やアカウントそのものの扱いは、この案内には書かれていません。この記事は一般的な情報で、個別の判断は弁護士や司法書士などの専門家、メルカリの窓口にお願いします。内容は2026年11月4日に確認しました。

売上金・残高・ポイントは相続の対象

メルカリのヘルプ「アカウント名義人が亡くなった場合の手続き」は、相続の対象になるものを次のように挙げています。

ノートパソコンの上に置かれたiPhone
写真: SimonWaldherr / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
  • 売上金に係る返金または払戻請求権
  • メルペイ残高に係る返金または払戻請求権
  • 有償ポイントに係る返金または払戻請求権
  • メルカリNFTで購入したNFT

誰が「第1順位の相続人」にあたるかは、ヘルプには説明がありません。判断に迷うときは、弁護士や司法書士などの専門家に確認します。

問い合わせるのは、遺族本人です。ヘルプには、ご本人以外からの問い合わせには、個人情報保護のため回答しないと書かれています。

電子的な財産の相続については、電子書籍・ゲーム・音楽の購入データは相続できるかと暗号資産・電子マネー・ポイントの相続はどうなるかでも整理しています。

問い合わせの手順と、用意する書類

ヘルプによると、問い合わせは、ヘルプページの問い合わせフォームから行います。問い合わせるときの状態は、遺族自身のアカウントにログインしているか、故人のアカウントからログアウトしているか、のどちらかにします。

福岡法務局の庁舎
写真: Hirho / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

伝える情報

  • 故人の氏名、住所、生年月日(西暦)、電話番号、登録メールアドレス
  • 遺族の氏名と、故人との続柄

添付する書類

  • 故人との続柄がわかる戸籍謄本の原本の画像(故人の除籍が確認できるもの)、または法定相続情報一覧図の原本の画像

書類の決まりも、ヘルプに書かれています。発行から3か月以内のものを使います。書類は全体を撮影し、公印があれば確認できるようにします。戸籍謄本が複数枚あるときは、全枚を出します。本籍地は、省略するか、付箋やマーカーで隠します。ほかの書類を求められることもあります。証明書の発行手数料は遺族の負担です。

戸籍謄本の取り方や、法定相続情報一覧図の作り方は、メルカリのヘルプには書かれていません。窓口は、本籍地の市区町村や法務局です。ここは各役所のページで確かめます。

故人のスマホにメルカリのアプリが入っていても、その端末のアカウントにログインして操作するかどうかは、慎重に決めます。ヘルプは、ログアウトした状態での問い合わせも認めています。端末のロックが解除できない場合は、故人のスマホのロックが解除できないときに家族ができることを参考にしてください。

売上金の振込申請期限に注意する

メルカリの売上金には、期限があります。「売上金の振込申請期限とは」のヘルプには、売上金には180日の振込申請期限があり、「残高」と表記されている場合は有効期限がないと書かれています。

アプリが並んだスマートフォンのホーム画面
写真: Gannu03 / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
  • 期限が切れたとき、振込用の口座が登録されていれば、自動で振り込まれる。自動振込は最大2回で、1回ごとに手数料200円がかかる。
  • 口座が登録されていないとき、または売上金が振込手数料(200円)以下のときは、失効する。失効した売上金は使えない。
  • アプリで「かんたん本人確認」を行うと、表記が「残高」に変わり、期限がなくなる。

期限は、アプリの「おさいふ」から「設定・振込申請」「振込申請」「振込申請期限の確認」で見られます。

ここで注意したいのは、相続の請求と、この期限の関係です。亡くなったあとの売上金に、期限がどう働くかは、今回読んだヘルプには書かれていませんでした。早めに問い合わせて、確かめます。

メルカリの公式の記事(2026年1月16日)には、基本的に本人名義以外の銀行口座へは振込申請ができないと書かれています。この記事には掲載当時の内容であるという注記があり、相続のときの扱いは書かれていません。

出品中の商品、退会、アカウントの扱い

相続の手続きのヘルプには、出品中の商品の扱いや、アカウントの閉鎖の方法は書かれていません。そのため、この記事でも書けません。問い合わせの際に、窓口へ確かめます。

配送用に箱で梱包された荷物
写真: Pittigrilli / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

通常の退会は、本人が自分で行う手続きです。「退会手順・退会時の注意点」のヘルプには、次の場合は安全のため退会できないと書かれています。

  • 出品中の商品がある(商品を削除する)
  • 取引中の商品、または取引完了から2週間が経っていない売却済みの商品がある
  • 完了していない振込申請がある
  • メルペイのクレジットの未払いがある
  • メルカード、メルペイスマートマネーの借入、メルカリモバイルなどの契約が残っている
  • ビットコインの売却が完了していない、または残高がある

このページは、退会後に売上金やポイントがどうなるかを書いていません。生きている本人が、自分のアカウントで退会する場合の説明です。遺族が故人のアカウントを退会させる方法は、読んだヘルプには出てきませんでした。

退会したアカウントは、一定の期間が過ぎると復活できないことがあると書かれています。退会は元に戻せない場合があるため、問い合わせる前に、退会の操作はしません。

進め方の順番

ここまでを、手続きの順に並べます。

ノートパソコンのキーボード
写真: Gre123gr / CC0(Wikimedia Commons)
  1. メルカリを使っていたかを確かめる。スマホのアプリ、届いたメール、銀行口座の入金の履歴などが手がかりになります。
  2. 故人のアカウントには、ログインして操作しない。問い合わせは遺族自身のアカウントで行います。
  3. 戸籍謄本か法定相続情報一覧図を用意する。発行から3か月以内のものです。
  4. 問い合わせフォームから、故人と遺族の情報を伝え、書類の画像を添付する。
  5. 出品中の商品や、アカウントの扱いも、窓口に確かめる。

相続の人数が多いときは、請求の仕方を相続人どうしで先に話し合います。第1順位の相続人が複数いる場合の扱いは、ヘルプには書かれていないので、問い合わせで確認します。

ラクマ、PayPayフリマなど、ほかのフリマアプリの死亡時の手続きは、今回、公式ヘルプを確かめられなかったため、この記事には書きません。

フリマアプリのほかにも、故人のスマホやパソコンには、サブスクや各種アカウントが残っていることがあります。探し方や整理の進め方を、相談できるサービスもあります。

サブスクの探し方は故人のサブスク・有料サービスを解約する方法と探し方に書きました。

出典

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