故人の携帯電話の解約と端末代の残り ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの手続き
亡くなった人の携帯電話は、遺族が通信会社に連絡して、解約か承継(家族が契約を引き継ぐ手続き)のどちらかを選びます。ドコモ、au、ソフトバンクは店舗が窓口で、楽天モバイルは郵送です。必要な書類は、どの会社も、死亡が確認できる書類と、手続きする人の本人確認書類が中心です。
端末を分割払いで買っていた場合、解約しても残りの支払いは続くと、ドコモとソフトバンクの公式ページに書かれています。この記事は一般的な情報で、個別の判断は各社の窓口や弁護士などの専門家にお願いします。内容は2026年11月4日に確認しました。
解約するか、承継するか
4社の公式ページは、手続きを「解約」と「承継」に分けています。解約は、契約をやめる手続きです。承継は、亡くなった契約者の契約を、家族が引き継いで使い続ける手続きです。

承継を選ぶと、ドコモとauは手数料が無料です。楽天モバイルは3,300円(税込)がかかり、新しい契約者への初回の請求に合算されます。ドコモの案内では、承継のときに、dポイントクラブやdポイント、d払い残高は引き継げません。承継の時までに支払っていない料金は、すべて譲り受ける人に引き継がれます。
電話番号の扱いは、承継のときにそのまま使えるかどうかも、解約したときに番号がどうなるかも、今回読んだ4社のページには書かれていなかったので、この記事では書きません。承継を考えるなら、窓口で確かめます。
電話番号に結びついたサービスの扱いも、解約の前に考えておきます。LINEのヘルプセンターは、ログインできないLINEアカウントの削除に、電話番号の契約会社が出した書類を求めています(契約中は料金証明書、解約済みは解約証明書の例)。この手順は本人向けの説明で、故人の分の扱いは故人のLINE・Instagram・Xの扱いに整理しています。
ドコモ・au・ソフトバンクは店舗で解約する
3社とも、解約は店舗で受け付けています。ドコモのahamoだけは、郵送(契約解除申込書)です。

ドコモ
ドコモショップかd gardenで手続きします。持っていくものは、死亡の事実が確認できる書類、ドコモUIMカードまたはeSIMカード、運転免許証などの本人確認書類です。死亡の確認書類には、葬儀の案内状、新聞の訃報欄、住民票の除票、除籍が分かる戸籍謄本、火葬許可証、死亡診断書、法定相続情報一覧図の写しなど、多くの例が挙がっています。種類によっては、契約者の本人確認書類の原本も必要です。
事務手数料はかかりません。解約日までの料金は翌月に請求されます。dポイントは失効します。ドコモは、家族や法定代理人以外の人、高齢者等終身サポート事業者の申し出でも、必要な書類があれば手続きできると案内しています。
au
au(UQ mobile)は、店舗で解約できます。原則として、契約者の家族が来店します。用意するのは、来店者の本人確認書類と、契約者の死亡が確認できる書類です。契約者と来店者の姓や住所が違うときは、戸籍謄本や住民票など、家族関係を示す書類が要ります。
ソフトバンク
ソフトバンクショップで受け付けています。契約者の法定相続人が来店するときは、来店者の本人確認書類、死亡が確認できる書類(会葬案内状、新聞のおくやみ欄、除籍が分かる戸籍謄本、住民票の除票、死亡診断書、埋葬許可証など)、契約のUSIMカードを持っていきます。姓が違うときは、家族確認書類が必要な場合があります。相続財産清算人や、死後事務の委任を受けた人が来店する場合は、別の書類が決められています。
楽天モバイルは郵送で解約する
楽天モバイルの契約者の逝去による解約は、郵送です。必要書類を送ってから、手続きの完了まで2週間ほどかかります。申請の状況によっては、それ以上かかります。

公式ページが示す手順は次のとおりです。
- 「ご契約者様逝去時 解約申込書」をダウンロードして記入する(A4で印刷)
- 次の4点を、楽天モバイルに送る: 解約申込書、契約者が逝去したことを確認できる書類のコピー(戸籍全部事項証明書、除籍謄本、住民票の除票、死亡診断書など)、契約者と申告者の関係が分かる書類のコピー、申告者の本人確認書類のコピー
- 解約が完了すると、SMSなどで知らせが届く
書類はコピーで送ります。返却はされず、送料は申告者の負担です。書類に不備があるときだけ、連絡が来ます。
申告できる人は、原則として二親等以内の親族か、高齢者等終身サポート事業者です。二親等以内の人がいない場合は、弁護士などの代理人が申請できます。相続放棄をした人からの申請は、受け付けられないと書かれています。
解約時までに発生した料金は、支払いの義務があります。解約の翌月に請求が届きます。払えないときは、相続放棄を証明する書類を出す必要があると、公式ページに書かれています。
端末代の残りと、解約後の料金
端末を分割払いで買っていたときの扱いを、各社のページで確かめました。

- ドコモ: 解約のときに分割支払金の残額があれば、引き続き支払う。残額を一括で払って、分割払い契約を終えることもできる。
- ソフトバンク: 割賦の残債は、継続して支払う必要がある。
- 楽天モバイル: 製品を分割払いで買った場合は、クレジットカード会社からの請求になる。残りの回数や金額は、カード会社に問い合わせる。「楽天モバイル買い替え超トクプログラム」の契約があるときは、製品の買い取り、または返送による解約の手続きが必要。
- au: 今回確認したauの死亡時の解約のページには、端末代の分割残債の扱いは書かれていなかった。店頭で確かめる。
通信料金の扱いも、会社ごとに違います。ドコモでは、プランによって日割り計算をせず、月額の定額料がかかります。通話料金などは、解約後1〜2か月ほど請求が来ることがあります。解約金(契約解除料)の扱いは、読んだ死亡時の解約のページには出てきませんでした。契約しているプランの条件は、店頭で確認します。
未払いの料金は、相続の対象です。auは、相続している場合は未払い料金も相続されるので支払いが必要で、相続放棄をしている場合は支払いの必要はないが、解約の手続きへの協力を頼むと案内しています。解約のあとに、全相続人の相続放棄申述受理通知書の写しを持って、各料金センターに連絡して免除の手続きをします。
解約の前にしておくこと
写真や連絡先、メモの内容は、解約の前に確かめておきます。ドコモは、ドコモUIMカードを返却するため、本人が登録した電話帳などの内容は別にメモを取るよう案内しています。

端末のロックが解除できないときの考え方は、故人のスマホのロックが解除できないときに家族ができることにまとめています。
携帯電話の料金をカードで払っていた場合は、故人のクレジットカードの解約とカード会社の調べ方とあわせて確認します。相続放棄を考えているときは、解約のための連絡と、料金の支払いを分けて、専門家に確認してから進めます。
通信会社のほかにも、サブスクや各種アカウントの手続きが残ります。整理の進め方を相談できるサービスもあります。
出典
- ご契約者の死亡による解約 NTTドコモ https://www.docomo.ne.jp/support/mortality/cancellation/ (確認日 2026年11月4日)
- ご契約者の死亡による承継 NTTドコモ https://www.docomo.ne.jp/support/mortality/succession/ (確認日 2026年11月4日)
- 契約者が亡くなったため解約したい / 契約者が亡くなった場合の手続きについて知りたい au https://www.au.com/support/faq/details/00/0000/000024/pg00002485/ 、 https://www.au.com/support/faq/details/00/0000/000020/pg00002033/ (確認日 2026年11月4日)
- 譲渡・承継 au https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/contract/succession/ (確認日 2026年11月4日)
- [ソフトバンク携帯電話]契約者、使用者死亡に伴う解約の手続き方法を教えてください ソフトバンク https://www.softbank.jp/support/faq/view/10560 (確認日 2026年11月4日)
- 契約者が逝去したため回線を解約したいのですが、どうすればよいですか? 楽天モバイル https://network.mobile.rakuten.co.jp/faq/detail/00001246/ (確認日 2026年11月4日)
- ご契約者の逝去による契約者変更手続き(承継) 楽天モバイル https://network.mobile.rakuten.co.jp/guide/contract-succession/ (確認日 2026年11月4日)
- LINEアカウントを削除するには? LINEヘルプセンター https://help.line.me/line/android/pc?lang=ja&contentId=20000121 (確認日 2026年11月4日)