デジタル遺品の整理帳

SNSのアカウントを生前に設定しておく Facebookの追悼アカウント管理人とLINEの扱い

内容の確認日: 2026年11月4日

SNSのアカウントは、亡くなったあとに家族がログインして引き継ぐことはできません。確かめられた範囲では、Facebookに生前の設定があります。追悼アカウント管理人を1人選ぶか、死後にアカウントを削除する設定を選びます。LINEの案内には生前の設定が書かれておらず、遺族が問い合わせフォームから削除を頼む形です。

この記事は、Facebookの公式ヘルプとLINEの公式案内で確かめた内容に絞っています。InstagramとXの公式ヘルプは、今回は本文を開いて確かめられなかったため、手順を書いていません。この記事は一般的な情報で、個別の判断は各社の公式ヘルプなどでお願いします。内容は2026年11月4日に確認しました。

Facebookの追悼アカウントと追悼アカウント管理人

ノートパソコンの上に置かれたiPhone
写真: SimonWaldherr / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

Facebookのヘルプには、本人が亡くなったときの扱いとして、追悼アカウントの仕組みがあります。アカウントを追悼アカウントにすると、他の人がそのアカウントにログインできなくなります。アカウントはFacebook上に表示されたままです。

追悼アカウントを管理できるのは、アカウント所有者が選んだ追悼アカウント管理人だけです。選んでいなければ、追悼アカウントになったあとは、誰からも積極的に管理されません。

ヘルプで確かめた管理人の条件と権限は次のとおりです。

  • 選べる人: Facebookの友達のうち1人。未成年は選べない(年齢は地域によって違う)
  • できること: 固定投稿の作成、プロフィール写真とカバー写真の更新、新しい友達リクエストへの返答、追悼アカウントの削除の依頼。本人が機能を有効にしていれば、共有した内容のコピーのダウンロードも
  • できないこと: ログイン、過去の投稿の削除や編集、メッセージの閲覧、友達の削除

管理人は、いつでも別の人に変えられます。

ヘルプのページでは、設定画面までの操作の順番は確かめられませんでした。画面の名前は変わることがあるため、Facebookのヘルプセンターで「追悼アカウント管理人」を検索して、最新の手順を開いてください。

死後にアカウントを削除する設定

アプリが並んだスマートフォンのホーム画面
写真: Gannu03 / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

管理人を選ばずに、死後はアカウントを消す選択もあります。ヘルプでは「Delete After Death」(日本語の画面では「死後にアカウントを削除」に当たる項目)と呼ばれています。

  • この設定を選ぶと、Facebookに死亡の連絡が届いた時点で、アカウントは完全に削除される。
  • 管理人を外すには、この設定を選ぶ必要がある。解除するには、管理人を選ぶ。
  • 管理人と削除のどちらも選んでいないと、適切な書類を持つ人なら誰でも追悼アカウントへの移行を申請できる。

削除は取り戻せません。写真や投稿を家族に残したいなら、管理人を選ぶ形が合います。決める前に、家族と話しておきます。

家族の側の手続きは、Facebookの「追悼アカウントのリクエスト」フォームです。亡くなった方、亡くなった日付、死亡証明書(死亡記事や追悼カードなど、亡くなったことを示す書類でも可)、連絡用のメールアドレスを入力します。本人が死後の削除を選んでいた場合は、追悼アカウントにならず、削除されます。

LINEは遺族からの問い合わせで閉鎖する

分解されたスマートフォンの部品
写真: Dmitry G / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

LINEのセーフティセンターの案内には、次のように書かれています。

  • LINEアカウントは、作成した本人だけが使える。遺族でも、故人のアカウントを引き継ぐことはできない。
  • 亡くなった家族のアカウントを削除したいときは、お問い合わせフォームから連絡する。
  • 利用者が亡くなった場合の手続きは必須ではない。何もしなければ、アカウントがそのまま残る場合もある。

生前に設定しておく項目は、案内に書かれていません。家族が困らないように、LINEを使っていること、スマートフォンの開き方を、別の方法で伝えておきます。スマートフォンのロックについては、故人のスマホのロックが解除できないときで説明しています。

InstagramとXの確かめ方

ノートパソコンのキーボード
写真: Gre123gr / CC0(Wikimedia Commons)

Instagramには追悼アカウントの仕組みがあり、ヘルプセンターに「追悼アカウントについて」の記事があります。Xには、故人のアカウントについての案内ページがあります。ただし、どちらのページも、今回は本文を開いて確かめられませんでした。必要書類や、生前にできる設定の有無は、ここには書きません。

確かめる手順は次のとおりです。

  1. 各社のヘルプセンターを開き、「亡くなった人のアカウント」や「故人」で検索する。
  2. 生前の設定の有無と、家族が申請するときの書類を読む。
  3. 手順が日本語の画面と違うときは、ヘルプの更新日を見て、新しいほうに従う。

AppleやGoogleのアカウントは、別の記事で扱っています。AppleとGoogleのアカウントを生前に整理するを見てください。

家族に伝えておくこと

万年筆のペン先の拡大
写真: Ben FrantzDale / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

SNSの設定は、本人しかできません。家族が困らないように、次を書き残します。

  • 使っているSNSの名前(Facebook、Instagram、X、LINEなど)
  • Facebookで追悼アカウント管理人を誰にしたか
  • 死後にアカウントを削除する設定を選んだか
  • スマートフォンやパスワードの置き場所

パスワードそのものの残し方は家族にパスワードを残す方法で、デジタル全体の整理は生前にできるデジタル終活で説明しています。

出典

確認日は2026年11月4日です。操作画面は更新されることがあるため、設定の前に各社の最新のヘルプを確かめてください。

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